前坂俊之編『阿部定手記』(中公文庫)

阿部定手記 (中公文庫)

阿部定手記 (中公文庫)


目次
はじめに 前坂俊之

事件発生から逮捕まで
 新聞報道に見る昭和十一年五月

誌上緊急特集『婦人公論』昭和十一年七月号より
 畳屋のお定ちゃん 久保久美
 彼女の場合
  【批判】家庭教育の立場から
     「母親」の反省 平塚らいてう
  【批判】愛と本能の問題
     恋愛の怯儒を戒む 石原純
  【批判】社会的見地から
     一つの標本として 杉山平助

『艶恨録』──予審訊問調書

判決全文──昭和十一年十二月二十一日

出所そして戦後
 新聞報道に見る昭和十六年・二十二年

二度目のブームの中で
 阿部定坂口安吾対談
 阿部定さんの印象 坂口安吾 

阿部定手記──愛の半生』
 なぜ訴えたか
 生家にありし頃の思い出
 死より強い恋
 かくれた私への愛護者
 吉蔵の魂を抱いて
 女囚生活四年間
 獄中に迎える吉蔵の一周忌
 出獄してから今日までの六年間
 これからの私の生きる途

解説 前坂俊之