中山茂『日本の天文学』岩波新書

岩波新書(青版)837
1972年10月20日 第1刷発行

日本の天文学―西洋認識の尖兵 (岩波新書)

日本の天文学―西洋認識の尖兵 (岩波新書)

未確認だが、朝日文庫

日本の天文学―占い・暦・宇宙観 (朝日文庫)

日本の天文学―占い・暦・宇宙観 (朝日文庫)

は、同内容のように思える。

目次
第一章 都の天文博士
 古代の科学者、方技
 陰陽寮の組織
 天文と暦学の関係
 王朝期の天文博士
 暦計算の役割
 仏教天文学と宿命占星術
第二章 江戸の天文方 
 改暦の必要
 渋川春海の活躍
 貞享暦の評価
 春海の西洋天文学
 天文方と土御門家
 宝暦改暦
第三章 長崎の通詞たち
 南蛮天文学
 コペルニクス説と本木良永
 コペルニクス説の受容の仕方
 志筑忠雄の「地動説」
 中国と比べて
 東洋最初のニュートン主義者
 忠雄の影響
第四章 江戸の天文方
 麻田派と寛政改暦
 高橋至時ケプラー
 ラランドと天保改暦
 後期天文方の活動
第五章 西洋宇宙観に対する仏・儒・神の反応
 仏教側の反応
 僧文雄の反アリストテレス
 円通と梵暦運動
 儒者の立場
 国学者と近代科学
第六章 大学の天文学者
 天文方の末路
 土御門家の興隆と衰退
 太陽暦改暦
 実学としての天文学
 大学における天文学
 国際協力の方向
 大望遠鏡を求めて
 物理学の侵入
あとがき