武田勝蔵『風呂と湯の話』塙新書

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一 風呂と湯の区別
 風呂とは
 湯とは


二 寺院の浴堂
 古寺巨刹の浴堂 
 寺院の大湯屋 
 『一遍上人絵伝』と『海中出現法華経絵伝』の浴堂 
 浴堂安置の仏像と浴仏 
 浴堂の入浴掟 
 入浴順から一戦 
 処罰に風呂焚き 
 浴堂の湯釜の争奪戦 
 箱根東福寺の湯釜 
 大湯屋の門扉で架橋
 大湯屋での拷問 
 法湯と釜ゆでの刑 
 探湯と湯立神事


三 入浴と伝承
 入浴の目的と七徳説
 沐浴の吉日と忌日
 湯具五品及び湯帽子
 入浴回数 
 入浴順序
 触穢者との同浴


四 施浴
 施浴とは 
 光明皇后の施浴伝承
 源頼朝の百日間施浴 
 尼将軍政子追善の施浴
 殿邸内の施浴 
 地方の施浴と雁風呂


五 宮中の御湯殿
 御湯殿の儀と誕生浴 
 日常の御湯殿
 御湯殿から盗人 
 『御湯殿上日記』


六 足利時代の風呂釜値段と湯屋新築用材
 風呂釜の値段 
 湯屋新築用材


七 釜風呂と石風呂
 八瀬の釜風呂 
 洛中洛外の石風呂
 各地方の石風呂


八 銭湯
 銭湯の起源 
 街中の湯屋湯屋名 
 湯銭のはじめは布施
 江戸の銭湯と湯銭 
 銭湯の柘榴口 
 混浴
 男女両湯の入口と営業時間 
 湯女と三助
湯女勝山の全盛 
 看板と行燈
 女湯の刀掛け 
 張り紙と湯語教 
 湯屋の株


九 古川柳と銭湯風景
 銭湯と川柳
 朝湯の先陣争 
 湯番 
 湯銭とおひねり
留桶・留柄杓・留湯 
 柘榴口
 熱湯好き・湯念仏・湯浄瑠璃 
 喧嘩と三助
 盗難 
 女湯
 櫛と鋏 
 休日と豆大師 
 盥から盥

十 薬湯
 薬湯とは 
 年中行事の菖蒲湯 
 鎌倉時代前後の薬湯と五木 
 入浴方法 
 江戸時代の薬湯
 明治時代の薬湯 
 塩湯


十一 温泉
 温泉天国 
 聖徳太子道後温泉の碑文  
 『出雲風土記』と温泉宣伝文 
 人語で湧出する温泉
 別府鉄輪の蒸湯 
 間歇温泉から歓楽温泉 
 入浴の度数と湯治日数 
 足利時代の一公家の有馬湯治記 
 昔の再生温泉 
 明治時代の東京温泉


十二 浴中の利用
 藤原頼長の浴中テスト 
 大名の浴中藩治


十三 浴中で殺された人々
 源義朝と木太刀 
 源頼家と『修禅寺物語』 
 太田道灌と辞世 
 芝居の幡随院長兵衛 
 浴中に帯刀


十四 風呂で助かった人々
 東禅寺事件と英国公使
 全国皆兵と大村益次郎
 澀江抽斎妻の奇智


十五 沐浴の恩人
 沐浴普及の恩人重源 
 温浴施療の恩人忍性


十六 外人の見た寺院浴堂と銭湯
 鮮人の見た銭湯 
 洋人の見た寺院浴堂と銭湯


十七 明治の銭湯
 混浴に厳達
 柘榴口の廃止 
 男湯の二階
 銭湯で罰金刑 
 散髪客の優遇 
 湯の温度と誤解 
 洋犬の銭湯禁令 
 女湯の珍事 
 人力車に女湯の蒔絵 
 銭湯道徳