麻生磯次『滑稽文学論』東大新書

ASIN:B000JB7F58
1954.4.25

はしがき
滑稽文学研究序説(『文学』昭和16.5)
洒落の機構(『解釈と鑑賞』昭和28.8)
滑稽の分類(『文学』昭和28.8)
 思考の洒落
 思考の滑稽
 客観的滑稽
 主観的滑稽
 有情滑稽
ユーモアの快感
放心の可笑味
膝栗毛の洒落と滑稽(岩波講座日本文学)
 言葉の洒落
  駄洒落
  語句のひびき
  特徴のある言葉のひびき
  尻取
  両用言葉
  縁語の利用
 思考の洒落
  頓知気転
  詭弁の洒落
  曲解の洒落
  皮肉の洒落
  諷示の洒落
  譬喩の洒落
  仮装の洒落
  仮佯の洒落
 思考の滑稽
  見当違ひ・穿違への滑稽
  不合理の滑稽
  愚昧の滑稽
  自動的な滑稽
 客観的滑稽
  稚気
  性癖又は性格の滑稽
  状況の滑稽
  反予期の滑稽
 主観的滑稽
  自己の滑稽化
   人真似の滑稽
   正体暴露の滑稽
    卑俗化
    性的暴露
   誇張の滑稽
   並列又は枚挙の滑稽
   滑稽的擬情
笑の変遷(東京大学公開講座第二集)
国民性と笑

小林信彦『面白い小説を見つけるために』『小説世界のロビンソン』

面白い小説を見つけるために (知恵の森文庫)

面白い小説を見つけるために (知恵の森文庫)

小説世界のロビンソン (新潮文庫)

小説世界のロビンソン (新潮文庫)


光文社知恵の森文庫


序章 船出
第一部
 第一章 下町の子の〈正しい〉読書
 第二章 岩窟と地底の冒険
 第三章 集団疎開と「夏目漱石集」
 第四章 「吾輩は猫である」とフラット・キャラクター
 第五章 〈探偵小説〉から〈推理小説〉へ
 第六章 推理小説との長い別れ
 第七章 「落語鑑賞」と下町言葉
第二部
 第八章 遅いめざめ  1950
 第九章 太宰治  -マイ・コメディアン
 第十章 フィールディング〈散文による喜劇的叙事詩
 第十一章 ピカレスク小説  または〈人生は冷酷な冗談〉
 第十二章 1952年のスリリングな読書
 第十三章 物語の極限  「ラブイユーズ」
 第十四章 小説が古びるときとは
 第十五章 ワンス・アポンナ・タイムマシン または〈退屈な〉私見
 第十六章 〈視点〉の問題
 第十七章 ロック元年の小説世界
 第十八章 未知との遭遇=〈大衆文芸〉
 第十九章 「富士に立つ影」と〈茫々たる時〉
 第二十章 古い〈大衆文学〉の衰退と〈エンタテインメント〉の発生
 第二十一章 エンタテインメントの〈正しい〉姿
第三部
 第二十二章 三十年ののち  または〈物語〉のゆくえ
 第二十三章 早過ぎた傑作「火星人ゴーホーム
 第二十四章 K・ヴォネガットの場合  SFから主流《メインストリーム》へ
 第二十五章 ブローティガンの場合 「愛のゆくえ」について
 第二十六章 J・アーヴィングの場合  〈物語〉の力と読者の関係
 第二十七章 一九六一年の「「純」文学は存在し得るか」を読みかえして
 第二十八章 いわゆる〈純文学とエンタテインメント〉をめぐって
 第二十九章 「瘋癲老人日記」の面白さ
 第三十章 作家の誠実さとはどういうものか
 終章 とりあえずの終り
あとがき
文庫版のためのあとがき
光文社知恵の森文庫版 あとがき
解説 風間賢二
年譜


新潮文庫版(赤字は光文社版にないもの)


序章 船出
第一部
 第一章 下町の子の〈正しい〉読書
 第二章 岩窟と地底の冒険
 第三章 集団疎開と「夏目漱石集」
 第四章 「吾輩は猫である」と落語の世界
 第五章 「吾輩は猫である」と自由な小説
 第六章 「吾輩は猫である」と乾いたユーモア
 第七章 「吾輩は猫である」とフラット・キャラクター
 第八章 〈探偵小説〉から〈推理小説〉へ
 第九章  推理小説との長い別れ
 第十章  「落語鑑賞」と下町言葉
第二部
 第十一章  遅いめざめ  1950 
 第十二章  太宰治  -マイ・コメディアン
 第十三章  フィールディング〈散文による喜劇的叙事詩
 第十四章 ピカレスク小説  または〈人生は冷酷な冗談〉
 第十五章  1952年のスリリングな読書
 第十六章  物語の極限  「ラブイユーズ」
 第十七章  小説が古びるときとは
 第十八章  ワンス・アポンナ・タイムマシン または〈退屈な〉私見
 第十九章  〈視点〉の問題
 第二十章  ロック元年の小説世界
 第二十一章 未知との遭遇=〈大衆文芸〉
 第二十二章 「富士に立つ影」と〈茫々たる時〉
 第二十三章 古い〈大衆文学〉の衰退と〈エンタテインメント〉の発生
 第二十四章 エンタテインメントの〈正しい〉姿
第三部
 第二十五章 三十年ののち  または〈物語〉のゆくえ
 第二十六章 早過ぎた傑作「火星人ゴーホーム
 第二十七章 K・ヴォネガットの場合  SFから主流《メインストリーム》へ
 第二十八章 ブローティガンの場合 「愛のゆくえ」について
 第二十九章 J・アーヴィングの場合  〈物語〉の力と読者の関係
 第三十章 一九六一年の「『純』文学は存在し得るか」を読みかえして
 第三十一章 いわゆる〈純文学とエンタテインメント〉をめぐって 
 第三十二章 「瘋癲老人日記」の面白さ 
 第三十三章 作家の誠実さとはどういうものか
 第三十四章 新聞小説の効用
 終章 とりあえずの終り
 附章    メイキング・オブ・「ぼくたちの好きな戦争」
あとがき
文庫版のためのあとがき
解説 風間賢二


小沢昭一『日本の放浪芸』角川文庫

日本の放浪芸 (1982年) (角川文庫)

日本の放浪芸 (1982年) (角川文庫)


昭和五十七年七月十日 初版発行




目次
はじめに
1 現代「放浪芸」の概略
 一 祝う芸 万歳さまざま
 二 祝う芸 その他の祝福芸
 三 説く芸・話す芸 絵解きの系譜
 四 説く芸・話す芸 舌耕芸
 五 語る芸 盲人の芸
 六 語る芸 浪花節の源流
 七 商う芸 香具師の芸
 八 流す芸 漂泊の芸能
2 放浪芸をひとまず訪ね終えて
3 万歳の門付体験記
4 正月の祝い芸と「信仰」
  げいをたずねてイツタリキタリ
5 諸国藝能族鞄
 〈わがいとしの河内《かわち》〉の巻
 〈四国の山で神楽を見た〉の巻
 〈国東に琵琶を聴く〉の巻
 〈秋田万歳に惚《ほ》れた〉の巻
 〈伊勢大神楽は大繁昌〉の巻
 〈大衆演劇は色気で勝負〉の巻
6 舌耕芸 香具師の場合
7 お金に換える芸能
8 節談説教の魅力
9 『日本の放浪芸』始末書
あとがき
 解説 小島美子
 写真  (諸国藝能旅鞄) 本橋成一

日本の放浪芸 オリジナル版 (岩波現代文庫)

日本の放浪芸 オリジナル版 (岩波現代文庫)

三遊亭圓生『書きかけの自伝』旺文社文庫

書きかけの自伝 (旺文社文庫)

書きかけの自伝 (旺文社文庫)





目次
書きかけの自伝
 大阪でうぶこえ
 東京へ夜逃げ
 寄席出演
 噺家転向
 きびしい稽古
 あたくしの教育と読書
 落語研究会
 研究会の手伝い
 先代の米国旅行
 サラリーマン
 真打昇進
 円蔵師匠の死
 関東大震災
 借金
 貧乏のどん底
 落語研究会再開
 芸の行きづまり
 先代の死
 円生襲名
 大陸行き
 満州びくびく珍道中
 世にも恐しい豆腐屋怪談
 侍とまちがえられる
 噺を知ってた女の将校
 飲んでしんしょうつぶした
 引き揚げ
 開眼
 独演会再開
 落語協会々長
 御前口演
対談 芸・その心を求めて 松本幸四郎
 稽古は覚えるのが大変
 ブロードウェイの感激
 あなたの体験は役者冥利
 役を自分のものにして
 テープで芸を習う
 むとんちゃくなテレビの小道具
 昔は教えの交流があった
 芸の話たちまちソッポ
対談 円生春秋噺 宇野信夫
 噺家と貧乏
 志ん生と円生
 レコードの録音
 東京の訛懐し円生の噺
 天皇と笑う自由
先代円生を偲ぶ
 死の前日まで高座に
 背水の陣で父の跡を継ぐ
 先代のひととなり
 先代の芸
 先代ゆかりの演目
 芸こそ最高の供養
対談 落語家の川柳 坊野寿山
 鹿連会の思い出
鼎談 ふるさとの芸 結城雪斎 熊倉一雄
 花の咲く名木
 お客と舞台と
 ふるさとの芸
 古典と現代

芸、女、そして…… 三遊亭円弥
写真 正木信之

小島貞二『高座奇人伝』立風書房





 目次
鼻の円遊と珍芸四天王
〈変人さま言行録 ①〉
気違い馬楽とめくらの小せん
く変人さま言行録 ②〉
三亀松色ざんげ
〈変人さま言行録 ③〉
爆笑王歌笑純情伝
〈変人さま言行録 ④〉
余滴〈あとがきにかえて〉
解説  馬場雅夫

安藤鶴夫『寄席―落語からサーカスまで―』旺文社文庫

寄席―落語からサーカスまで (旺文社文庫 81-11)

寄席―落語からサーカスまで (旺文社文庫 81-11)

1981年12月20日 第1刷



I
落語
 軽口からおとしばなし
 安楽庵策伝
 落語本のはじめ
 京の天才・江戸の天才
 「歌舞伎年代記」の著者
 寄席のはじまり
 作者と演者
 三遊亭円朝
 「心眼」の風俗描写
 緻密な「牡丹燈籠」
 落語の現状

寄席

落語の喋りことばI
 八千八声
 生きたしゃべりことぽ
 ことばの遊戯・ことばの芸術
落語の喋りことばII
落語のおかしみ―"寝床"を例として―
II
東京の寄席
浪曲
寄席しばい
サーカス
マルソー
III
寄席正月
 箱火鉢
 初席
 御慶
春風のひと
寄席人情
ろうそく
うしろまく
 散財と遊び
 明治・大正のことば
 声
 上方演芸 同行・三木助
 三遊亭円生
 結城孫三郎
 竹田三之助さん江
 西川たつ
 若手落語会
 東横落語会
 寄席の下座
 十五分の落語
 柳好仏
 つらいだろうが……
IV
"落語鑑賞"の時間に
 宿屋の富
 星野屋
 芝居風呂
 早桶屋
 愛宕山
 花瓶
 王子のたいこ
 五人廻し
 応挙の幽霊
 夢の酒
 化物使い
 加賀の千代袈罕代
V
 路地の寄席
 あたま山―三味線楽―
 あとがき

小沢昭一『話にさく花』文春文庫

話にさく花 (文春文庫)

話にさく花 (文春文庫)

2000年3月10日 第1刷



話にさく花・目次
いのち
 メメシかった私
 いのち
 蒲田で出来上がった私
 鎮守の森
 駄菓子屋の思い出
 二十歳のころのわたし いとしさひとしお
 男の美学
 後姿のなつかしや
 小物礼讃
 電車が江戸川をわたるとき
 フランス語と私
あじ
 おいしい味 懐しい味
 東京名物  意固地に、ひっそり、つつましく
はいく
バリ島句会
 好謔印十七字
 老境俳句あれこれ
 『花すこし』『袖机』『良夜』 句集を手に戸板先生を偲ぶ
げい
 パリの屋根の下
 八人芸
 困りましたなア
 「猿まわしは動物虐待」という意見がアメリカにあると聞いて
 まんざい・一九九〇
 アジアの見世物・縁日

対談「芝居、この面白くて、疲れる仕事!」北村和夫×小沢昭一

ほん
 隠居「俳」優
 『江戸切絵図と東京名所絵』の前口上
 わが青春の一冊  『近代俳優術』
ひと_
 悔恨
 矢野誠一さんの『落語歳時記』を読んで
 江國滋さんの『日本語八ツ当り』を読んで
はなし
 話術話芸の不徹底的研究 僭越ながらお坊様がたへ
あとがき  に代えて
 この五十年は……

解説 「花」のありか 池内紀