桂文楽・林家正蔵・(聞き手)暉峻康隆『落語芸談(上)』三省堂新書

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●笑いの芸能―落語のなりたち
  咄
  落とし咄
  落語
  咄の種類
  おち
桂文楽―長生きするのも芸のうち
  文楽代々
 一 おしゃべり小僧時代
  八代目文楽とは
  はなし家になろうとは
  横浜へ奉公に
  おしゃべり小僧と芸にきびしい母
  芝居と京浜電車とお暇
  ヤクザの家に居候
  ヤクザの親分になっていたかも
  色ぱなしと所払い
 二 はなし家入門―芸と修業
  桂小南に弟子入り
  名人芦洲と「雪月花」
  旅回りと芸のくずれ
  芸人は芸だけじゃだめ―さん馬師匠との別れ
  円高・円右・小円朝の心持ち
  人生の師匠-五代目左楽
  円馬師匠にくいついて
  芸で、芸で、芸で夢中
  大師匠三代目円馬と芸のきびしさ
 三 はなし家の生き方
  はなし家は死ぬまで修業―小さん・正蔵・円生
  つらいことがあったら芸だと思いな―よくなった馬生
  長生きするのも芸のうち
 四 庶民の芸1「咄」を創ること
  人の咄をよく聞くこと
  「厩火事」が大好き一おなじみの髪結いさん
  「寝床」を生地でいく
  「明烏」の苦心
 五 寄席が芸をささえる
  きょうは暉峻先生が見えている
  常連のきびしさ―足裏の顔むける
  ホール落語と小娘の人気
  高座の雰囲気をつくる
  人気にたよらず
  このごろの聴衆―聞くほうも腕をみがいたら
 六 これからの落語界
  芸で客と渡り合え

林家正蔵-庶民の苦楽に生きる
    正蔵代々
 一 はなし家としてのスタート
  無職じゃ交番の前を通れない
  芸道修業
  一朝じいさんとの出会い
  三代目小さんの弟子・円楽
  トンボを切ってればいい
  前座なら定給がある
 二 よき師、よき芸
  横から聞いておぼえる
  「天災」だけは聞けるな一あれは三代目に教わったんだ
  しゃべることに打ち込んだ品川の円蔵
  人情咄と意気な一朝じいさん
  小さん芸術のキーポイント
  いい先輩のいい芸を―円右の「文七元結
  通人と百科辞典の先輩に会って
 三 お客よりぜいたくしちゃあいけねえ―はなし家の生活    
  長屋住まいの弁
  あなたがたのついでに生きている
  お客よりぜいたくしちゃあいけねえ
 四 演出の苦心―身にしみる気持を出す
  くずさず、いまに生かす―「文七元結
  身にしみる「中村仲蔵
  これからもやりたい怪談咄―「執念かい?妄念かい?」と関羽のおばけ
 五 はなし家とお客―これからの落語のために
  客の顔みて咄をきめる
  寄席とホール落語
  高座の責任―地震があってもやめられねえ
  落語の中の人物像―えらくねえやつが好き
  テレビからはいるお客さんへ
  落語は筋だけ聞いてもダメ
  芸をやらないうちに笑わせるとは……
  はなし家も修業すること

付録 「厩火事」  桂文楽
   「中村仲蔵林家正蔵

落語芸談〈下〉 (1969年) (三省堂新書)は未見。

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落語芸談 (小学館ライブラリー (117))

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となるか。