立川談志『現代落語論』三一新書

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目次

その一 落語の観方聞き方
 噺のおもしろさ
 落語の落げ
 「地口落ち」
 「考え落ち」
 「見立落ち」
 「幽霊落げ」
 落げの演出法
 噺のスター
 笑い三態とギャグ
 ケチはケチなりに、泥棒は泥棒なりに
 間抜けの楽しさ
 寄席のエリート
 講談と落語
 落語のルール
 郷愁と夢
 素朴・正義感・四季
 艶笑落語
 艶物復活
 女性は艶物がお好き
 艶物の演出法
 廓噺について
 色物について
 音曲について
その二 真打になるということ
 浅草松竹演芸場
 映画『大平原』に感激
 多摩川園劇場
 少年講談
 寄席通い
 はじめて志ん生を聞く
 三遊亭歌笑の死
 落語は非行化を救う
 みっともないから、ヤメテクレ
 真山恵介さんとの出会い
 小さん師匠の家
 小よし誕生
 ふしきな世界
 前座・二つ目・真打
 前座の修業
 ワリの話
 楽屋帳の話
 落語の題名について
 出番のやりくり
 予備出演ということ
 師匠を真似ること
 バケた林家三平
 イジられる話
 楽屋で博打はご法度
 鯛焼に泣く
 怒鳴られる奴ほどものになる 
 初高座
 無言のルール
 噺のケイコ場
 月謝なしに噺を教わる
 十八歳で二つ目になる
 自分の落語をつくりだす
 湯浅喜久治とのこと
 古典落語のセンスと
 トピック 
 妙な現代化はやめよう
 若手落語会
 春風亭橋之助のこと
 若手落語会の崩壊
 若手試演会のこと
 東宝若手勉強会をクビになる
 落語錬成会のこと
 ウエストサイド物語に感動
 アスティアにサインをもらう
 タップダンスに熱をあげる
 噺家モダンジャズ
 噺家芝居
 大阪へ出演
 石井均と松竹文化演芸場
 梅田の花月 
 西条凡児の漫談 
 真打の声がかかる 
 五代目立川談志の誕生 
 オレは真打だ
その三 昔の噺家・今の寄席
 柳亭左楽桂文治三遊亭円歌のこと 
 謳いあげる春風亭柳好 
 落語ライブラリーの計画 
 ツバナレと入れかけ
 三河島まつみ亭 
 千住の栗友亭・神田の立花亭 
 木馬館麻布十番クラブ 
 川崎演芸場のことなど 
 噺家に受けない麻雀 
 はじめての独演会 
 村田英雄さんの浪曲
 「二人のシャンソン歌手と一人の落語家」 
 「女は風船そよ風まかせ」 
 楽しい夜のショー 
 安上り勉強法 
 寄席ブームと「談志ひとり会」
その四 観客・芸・人気ないしは笑について         羌五
 労音という名のお客 
 アートシアターという寄席 
 噺家の演出と創造 
 古今亭志ん生の芸について 
 愛される芸人とは 
 人柄と芸のきびしさ 
 落語の超越した笑い
 落語の笑いとギャグ 
 古典落語は泣いている 
 スパゲッティの伴奏 
 客席のエチケット 
 笑わせない工夫 
 いい笑いを教える 
 落語はどうなるか
その五 わたしの落語論
 新作落語は落語ではない
 上方落語と大阪の寄席
 テレビ落語
 落語家が売れるということーマスコミと落語
  落語一筋は昔のこと
  わたしたちの前にはマスコミがある
  二足の草鞋ははける
  落語は果して大衆的か
  芸の保護と大衆化
  器用でないと生きられない
  貧乏は芸を滅ぼす
  無料でも客は客
  現代の落語家

カバーおよび中扉カット 長尾みのる
目次扉および目次カット 橘右近