紀田順一郎『日本の書物』新潮文庫

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まえがき
第一章 古代
太古のロマン『古事記  *1
古代人の哀歓『風土記』  
古代史の虚実『日本書紀  
もう一つの日本『万葉集』  
古譚の宝庫『日本霊異記』  
天女幻想『竹取物語』  
天地を動かす歌『古今和歌集』  
王朝の色好み『伊勢物語』 
古代の船旅『土佐日記』  
反徒の墓碑銘『将門記』  
誇り高き才女『枕草子』  
恋多き女和泉式部日記』  
後宮の光と影『源氏物語
女性愛書家の生涯『更級日記』  
栄華の軌跡『大鏡』  
平安の流行歌『梁塵秘抄』  
王朝人のいぶき『堤中納言物語』  
王朝のアニマル『今昔物語』
悩み多き聖のうた『山家集

第二章 中世
小さな巨編『方丈記』 
貴族の挽歌『平家物語』  
無垢の歌『金槐和歌集』  
妖艶のうた『小倉百人一首』  
覇者の交替『吾妻鏡』 DB
老母の執念『十六夜日記』 
山は是れ山『正法眼蔵
悪人の慰め『歎異鈔』
神風と恩賞『蒙古襲来絵巻』  
鎌倉一代女『とはずがたり』  
乱世の孤独『徒然草』  
逆流の孤独『神皇正統記』  *2
人生の四季『菟玖波集』
悪党の肖像『太平記』  
怨念の書『曾我物語』  
判官びいき義経記
芸道一代『風姿花伝』 
禅と風流『狂雲集』 
覇者の条件『早雲寺殿廿一箇条』  
乱世庶民の夢『御伽草子』  
南北朝の庶民像『狂言記』

第三章 近世
人は石垣『甲陽軍鑑
野放図な哄笑『昨日は今日の物語』  
異教徒の置土産『伊曾保物語』  
天地を破る『五輪書』  
野暮と若衆『田夫物語』
万骨の誇り『雑兵物語』  
元禄の英雄『好色一代男』  
風雅のこころ『おくのほそ道』  
愛の逃避行『曾根崎心中』  
死物狂いの人生『葉隠』 
何のために生きる『養生訓』 
最古の自叙伝『折たく柴の記』 
義理一遍『仮名手本忠臣蔵
江戸のマルクス『自然真営道』 
虚構の賢臣『日暮硯』*3 
おどけ咄『風流志道軒伝』  
永遠の庶民像『柳多留』  
江戸のエクソシスト雨月物語』  影印 
春怨思慕『蕪村句集』 
滑稽のうた『徳和歌後万載集』  
死にたくもなし『海国兵談』  
緩慢なる毒『玉くしげ』
"心ある人"の旅『東遊雑記』  
反説教『孔子縞于時藍染』 
風狂の人生『近世畸人伝』 DB
鎖国の悲劇『北槎聞略』 
男の解放区『東海道中膝栗毛』  
庶民のサロン『浮世風呂』  
勧善懲悪『南総里見八犬伝
窓を開いた人々『蘭学事始
ふるさとへの執念『おらが春』  
桜の板木は残った『群書類従』  
明鏡のこころ『夢ノ代』*4
江戸の笑劇『花暦八笑人』 
生への執念『東海道四谷怪談』  
太平の牢獄『日本外史
夜明け前の苦悩『慎機論』  
情緒纒綿『春色梅児誉美』  
北国の情念『北越雪譜』 
近世の夕映え『江戸名所図会』  
八百八町の表裏『江戸繁昌記』  
近代への架け橋『航米日録』
あとがき
日本の書物 (ちくま文庫)

日本の書物 (ちくま文庫)

には、1991年6月の「あとがき」、群ようこ「古典ってこんなに面白いの」がある。

日本の書物

日本の書物

は、未見。
http://www.bensey.co.jp/book/1848.html

*1:鈴木三重吉古事記物語』

*2:近代デジタルライブラリーに多数有り。たとえば、これなど

*3:日本経済叢書6・日本経済大典17の『木工政談』が校訂者著作権切れか

*4:日本経済叢書25・日本経済大典37