横山重『書物捜索』角川書店

上巻 昭和五十三年十一月十日 初版発行
下巻 昭和五十四年四月五日  初版発行
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序に代えて 鈴木棠三
松脂独語
 近況 
 転居 
 勝海舟
本地物あれこれ
 ぼん天国 
 釈迦の本地 
 あみだの本地
 毘沙門本地 
 熊野の本地
七夕の本地など
 月日の太地 
 七夕の本地
山椒大夫の物語
 山椒太夫
説経浄瑠璃のこと
北野天神本地の諸本
 天神の本地 
 絵巻 
 奈良絵その他
神道集への出発
 神道集 
 神道集字類
八幡の本地をめぐって
 八幡の本地
青葉の笛
 余談(一)
琉球神道記と琉球往来
 琉球神道記 
 琉球往来
神道集略抄と南北二京霊地集
 神道集略抄 
 南北二京霊地集 
 余談(二)
タバコ
 タバコ 
 余談(三)
遺老説伝と宮古島旧記
 球陽外巻/遺老説伝
 宮古島旧記
琉球国由来記
袋中上人著述解題 (一)
袋中上人著述解題 (二)
説経節正本集 (一)
 一 さんせう太夫 
 二 笠寺観音之本地
    マヽ
 三 王照君
説経節正本集 (二)
 四 かるかや 
 五 小栗判官 
 六 目連記
説経節正本集 (三)
 七 しんとく丸
説経節正本集 (四)
 八 熊野之御本地
昨年中の発見(一)
 一 犬枕並狂歌 
 二 天狗の内裏
昨年中の発見 (二)
 三 道楽の本 
 四 さゞれ石 
 五 日本二十四孝
昨年中の発見(三)
 六 富士の人穴
昨年中の発見(四)
 七 追記一 富士の人穴 
 八 追記二 天狗の内裏
 九 富士山の本地 
 一〇 毘沙門の本地
伊豆箱根の本地
 原本複刻の急務
一喜一憂
 箱根本地 追記
 道楽の本 花伝書紹巴抄
 道楽の本 役者物語 
 石山問答 その他
 上田万年先生の本 (一)
鳥の物語など
 雀の夕顔 
 雀の発心 
 雀の草子 
 鶴の草子
 上田万年先生の本 (二)
買って売って
 即売会の朝
 常磐の嫗
 恋の道心横笛滝口
 林若樹氏の所蔵本の入札会
室町時代物語集 第三
 本朝寺社物語 
 弘文荘の目録 
 いづみが城
人・人・人
 羽左衛門に逢う 
 山中ときは 
 難古事記伝
二つの入札会
 林森太郎氏の売立 
 鉄斎の本の入札
 住吉縁起 
 村口の目録
書籍目録など
 書籍目録 
 阿弥陀本地
掘出し物
 (仮題)きまん島物語 
 恨之介 
 六代御前
古浄瑠璃の正本をめぐって (一)
 古浄瑠璃正本集第一 
 明治末年まで
 水谷翁の「絵入浄瑠璃史」 
 安田文庫の十四種
 その他の古い正本
古浄瑠璃の正本をめぐって (二)
 前島春三先生の本 
 古梓堂文庫の正本
 正本「やしま」の写本
奈良絵本の位置
 文正草子 
 しんらんき 
 石橋山七騎落
きれいな本
 鼠の草子 
 竹子集 
 日蓮聖人註画讃
 三人片輪
幸運の春 三田文学
 薩摩太夫 
 浄瑠璃太夫人形つかい
 役しや絵づくし 
 蓬莱ものがたり
困窮の春
 本を売り本を買う 
 玉藻の草紙
 あかし物語
梵字で「今は」
 長井・藤原両氏に代わる 
 また、本を買う
新出の完本を買う
 兵部卿物語 
 雀の発心 
 弥兵衛鼠
 源氏供養草子
禁止本その他
 古活字版 
 地誌類 
 地図類
 指物揃 
 能の本
十行古活字本 (一)
 十行活字本の弁 
 六月末の旅行
 古浄瑠璃正本六種
蔵印のことなど
 木曾物語
十行古活字本(二)
 ちくぶしまの本地 
 竹取物語
 ボストン博物館の屏風
めぐりあう本
 石山物語 
 みはら物語 
 季ひろ物がたり
 枕ノ草子
好事多し
 十一月と十二月 
 藤袋草子 
 ひめゆり
 花世の姫さうし 
 みだれ髪 
 七人びくに
長井君の死
 情の鉢の木 
 いろ物がたり 
 天狗の内裏
 長井光美君の死 
 梵天
善意と誤解
 うしかひ草 
 宇治拾遺物語
 隠れ里鬼神たいぢ 
 二月十日
古俳書へ色気を出す
 転居 
 西鶴の一代男
 犬筑波の活字本二種をにがす 
 犬短歌を得ず
決断は借金に通ずる
 小あつもり 
 かざしの姫君
 犬狭衣(慶長写本)を逃がす
天狗にあらぬ是害坊
 曼殊院本の入札 
 村野文庫本の入札
 八幡縁起絵巻 
 是害坊
譲れぬ線
 竹生島縁起 
 弘文荘の目録
 加賀翠渓翁の本 
 アルデマー二氏の蔵本
本・毛氈・猫
 童蒙先習 
 本を毛氈にかえる
 親猫、わが家を捨てる
勝利の元旦
 酒茶論 
 暮れの即売会
 狭衣(古活字版)と落窪(写本)と
村口主催の入札会
 役者物語 
 吉原恋の道引
 若衆物語(明暦三年江戸板)について
 若衆物語の入札 
 若衆物語の後日譚
文庫の名
  氷川文庫 赤坂文庫 小六文庫
  玉川文庫 雀文庫 昭南文庫
 七夕の本地 
 文正草子二つ
 河内名所鑑その他 
 菊の本と蘭の本
零本合わせ
 戦勝第二次祝賀の日 
 本を合わせて完全にした話その一 
 桜鏡(句集)と千本桜(政信画本)と松竹梅
古書あれこれ
 市島春城翁蔵書の入札目録 
 訪書余録
古版の地図
 寛文六年江戸図 
 江戸方角安見図
 万国総図
書籍目録 江戸時代と明治時代
 渡辺霞亭の売立目録
梵天国(古活字版)と仁勢物語(最古版)と
 けんさい物語
わが愛する古書商たち
 画菊集 
 字音仮名遣 
 松帆物語 
 酒餅論

【下】
戦後の「書物捜索」はじまり
西鶴本十種きたる
偽版本好色兵揃の伝来
 色里三所世帯↓好色兵揃 
 平出氏書室記(平出文庫) 
 甘露堂文庫(伊藤孝一氏)
西鶴の尺牘二つ
隆達自筆の歌謡集
曼殊院旧蔵 五経鹿王院旧蔵 白氏文集
益田鈍翁旧蔵の下絵万葉切を見る
橋本関雪画伯旧蔵 田券三十三枚
潁原博士の死
 西鶴書簡は真蹟にあらずとの説
磯崎(奈良絵本大形横本)を貰う
西鶴晩年の句入り書簡真蹟となる
お伽草子 鶴の翁の話
帰国後の浦島 鶴になれない
道と金と生命と
 富裕な人の心掛け 
 金銭のことは言うものでない
文化十二年写本 粗本「竹取」は大魚なりき
 野口英一君(連歌の協力者) 
 新井信之君(住吉物語の協力者)
上田へ行く、ああ太田君
 太田武夫氏(室町物語の協力者)
猫と短冊
人の事と我が事
 大阪へ行く(浮世絵さげて)
戸川浜男先生
 朝顔の露(室町物語)室町中期絵入写本 
 最古の写本三つをいただく 
 しぐれの草子寛永・正保ごろ丹緑本
文正草子の諸本
 文正草子翻刻(異本三本併出) 
 氷川町の家(愉しかった数年間) 
 岡田真氏から借用の本
天理図書館参観記
 中世物語の諸本を見る 
 中世物語と説経節正本
 中世物語と古浄瑠璃正本 
 明石の三郎(天文二十三年写本) 
 むらまつ物語(中世物語)
 連歌俳諧書一万余部 
 独吟一日千句(西鶴の亡妻追善句集) 
 キリシタン版七種 
 エジプト紀要(ナポレオン皇帝版二十一冊)
新宮春三氏を見舞う
江戸から大坂へ
 名人播磨掾の正本
凱陣八嶋は西鶴作なり
 想像で当たることもある 
 凱陣八嶋は西鶴作という説 
 凱陣八嶋は近松作という説
当時の記録が正しい
古書店を歩く
清水源泉堂主人
雑文「四人の高尾」まで
古書店三題
 欠冊本を買う 
 好色三代男の巻四を貰う
寄せ本好色三代男
 江戸と上方の文化交流の速度
本を売って無礼の手紙をかく
 義太夫出現期の訂正(若月説)のまた訂正
松平大和守日記
戦後読んだ本
古活字版絵入本 義経記の彩色
 発句帳 古活字版 
 宝鏡物語 鏡史の本 稀本
 義経記の彩色 古いか新しいか 
 青木信寅 国宝的古写本の蒐蔵家
江戸時代の書林編集の書目を持った人々
 書目を持った人 付−江戸板の一代男
物語草子目録の後篇
 諸本に出ている物語名 
 古人の蔵書目録から取るもの 
 江戸時代刊行の書目から取るもの
 明治以後の売立目録や古書店の販売目録から探して出す 
 実地踏査の調査報告
一代男校訂の後日譚
幸田先生の知友の本 (一)
 富岡文庫の本 
 水落露石の本
幸田先生の知友の本 (二)
幸田先生の知友の本 (三)
 浜真砂の本 
 小山杜口の本
古板地誌について
 難波雀と増補難波雀 
 難波鶴とその跡追と
 京童の諸本
地誌から仮名草子
 洛陽名所集 山本泰順撰 
 東海道名所記 浅井了意の作 
 了意の仮名草子 堪忍記 
 仮名草子
  可笑記評判
  孝行物語
  三綱行実
  大倭廿四孝
  本朝女鑑
江戸名所記の插絵から
 了意と河野道清 
 女形玉川千之丞について
 玉川千之丞を描いた肉筆浮世絵
雀のやど
二十五年の嘆き
 弘文荘の記念目録
帯に短し
 浮世絵ふたつ
  肉筆のもの 版画のもの
私の連歌の本
 私の連歌の本
浄るり御前の物語
 早期の「じやうるり」(十六段)
 操り芝居にかけたもの(十二段) 
 第二次の改変(十八段)
 偶然に絵巻(十六段三巻)を買う 
 十二段草子(古活字丹緑本)に見合う本
慶応先輩の本
 犬筑波の古写本 
 私の俳書写本
私の室町物語
 古写本一(八種)
私の古刊本
 勅版二種(卜部吉田家から出た本)の話 
 勅版に見合う古刊本四種 
 家康版三つ
  駿河版一
  富春堂版二
私の西鶴
 赤木文庫の西鶴本 
 好色一代男(可心板)の三本
 好色二代男 初印本と再印本 
 好色五人女の二本 それに見合う本
一代女のまわり
 色道大鏡と色里本
袖に浮世の世の字
 愛鶴軒淡島寒月 
 蜀山・馬琴・西鶴墓所に詣ず
 露伴西鶴墓所を再興す
 西鶴の插絵入りの本 
 西鶴の役者評判記
飲酒戒の本をいただく
 西鶴の「本朝廿不孝」を高く買う 
 江戸板の日本二十四孝 師宣の插絵本 
 近代艷隠者 西鶴の版下插絵本 
 西鶴の遺作の刊行
  置土産
  織留俗つれ/\
  文反古
版本のいろいろ ピンからキリまで(一)
 近世文芸資料(一年に一冊) 
 西鶴作の浄瑠璃本二種
  暦
  八行稽古本
  凱陣八嶋
  絵入本
版本のいろいろ ピンからキリまで(二)
鏡匠人見佐渡
 宝鏡(鏡の本「誠心録」) 
 行基菩薩作という日本図
天正本節用集の複製
 女護島 外国(天正本節用集) 
 藤堂祐範先生 書誌学者 
 岡田希雄氏 国語学者 古辞書の研究者
遠近道印図以前の江戸図
 古板江戸図十二種
  存否不詳三
  所在不明三
江戸図の権威遠近道印 (一)
 江戸の古板地誌三種 
 新板江戸大絵図五枚寛文十年−十三年 
 江戸方角安見図鑑 大形二冊本
江戸図の権威遠近道印 (二)
 石川流宣の日本図と江戸図 
 遠近道印、図翁と称し、新図を出す 
 東海道分間絵図
  原図 遠近道印
  意匠 菱川師宣
 犬小屋入り(元禄九年) 一分十間図
江戸図の権威遠近道印 (三)
 六種の遠近道印図 
 北条安房守正房(初名氏長)
 福島(久島)伝兵衛国隆説
江戸図の権威遠近道印 (四)
 曾我日記(憲教類典にも)の記事 
 藤井半知という人
久原文庫の恩恵 (一)
 十五年は夢の夢 
 久原文庫の室町時代物語
久原文庫の恩恵 (二)
 新旧の福富物語について 
 浦島の絵巻一軸室町末期 
 小藤太雀の絵巻一軸六図室町末期
 狐の草紙 近世初期の特異の絵巻 
 伊吹山酒天童子土佐絵本三冊
久原文庫の恩恵 (三)
 室町時代物語の宝庫 
 室町時代小説の刊本
 四十二の物あらそひ 諸本について 
 宗祗の短歌
 若衆教訓 犬短歌(若衆物語)はそのもじり
久原文庫の恩恵 (四)
 古浄瑠璃正本「むらまつ」について
 左内正本「和田朝長」の全文を見る
久原文庫の恩恵 (五)
 説経浄瑠璃の正本を写した写本 
 室町末の絵入古写本「かるかや」
久原文庫の恩恵 (六)
 新出の寛永正本「燈台記」を賜わる
 伊藤小三郎の旧蔵本を尊重する
久原文庫の恩恵 (七)
 紫竹集(加賀掾段物集)を写さず 
 金地院の寛永行幸記に関連して
久原文庫の恩恵 (八)
 天和三年の書目を見おとす 
 延宝三年の江戸板書目について
久原文庫の恩恵 (九)
 大坂板の好色一代男 
 江戸板の一代男の表紙について 
 その他の西鶴
久原文庫の恩恵 (十)
 軟派本−花街本 
 当時は堅い本が高価であった
初出一覧
横山重著作目録           森川昭
付記              横山重
跋                貴志正造
索引(書名)