中野三敏『江戸名物評判記』岩波新書

岩波新書（黄版）３１３
１９８５年９月２０日　第１刷発行
（特裝版 ISBN:4000091395）
ISBN:4004203139
http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/42/9/4203130.html
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開口
　　「江戸名物評判記」とは
　　命名苦心談の御粗末
　　近世中期の雰囲気
　　評判記の当代性
　　第一級の風俗資料
　　アイドルおせん
　　珍無類の評判記
第一章　遊女評判記と役者評判記
　第一節　遊女評判記
　　遊里の成立
　　芝居の成立
　　遊里の評判記
　　『桃源集』
　第二節　役者評判記
　　役者評判記
　　『役者口三味線』
　　『口三味線』の型
　　二百年にわたる刊行
　　位付の種類
第二章　江戸名物評判記の背景
　第一節　江戸名物評判記の出現
　　役者評判記のパロディ
　　褒め詞の精神
　第二節　宝暦という時期
　　谷底の時代なのか
　　最も江戸らしい時期
　　学芸振興の時代
　　戯作の誕生
　　真の戯作の姿
第三章　名物評判記の沿革
　　名物評判記一覧
　　初発の『千石篩』
　　名物評判記の消長
　　妙々奇談
第四章　名物評判記の作者
　　戯名を用いる理由
　　『犬夷評判記』の作者
　　『評判龍美野子』
　　『三都学士評林』と『胆相撲』
　　『福寿草』
　　『評判茶臼芸』
　　『俳優風』
　　『花折紙』
　　『五百崎虫の評判』
　　『濁り水』
　　京都与力の評
第五章　戯作評判記について
　第一節　元祖『千石篩』
　　戯作評判記という名の戯作
　　『水灌論』評
　　議論・評判まっ盛り
　　江戸活況を呈す
　　出版界の開放感
　　『千石篩』の主張
　　高度な知性
　　副次的な収穫
　第二節　戯作評判記の展開
　　『菊寿草』
　　南畝と東江
　　『菊寿草』の意図
　　『岡目八目』
　　『江戸土産』
　　『花折紙』
　　京伝の圧倒的評価
　　『犬夷評判記』
　　評判本文
　　戯作者と読者の新しい関係
第六章　学者・文人評判記について
　第一節　江戸の学者・文人
　　「文化人」の評判
　　『冬至梅』
　　採りあげる人物
　　南郭の評価
　　悪ロ組
　　パロディとしての評判記
　　『歌仙医者雀』
　　手きびしい批判
　　医道の荒廃への嘆き
　第二節　出版の取締り
　　享保の取締令
　　「物の本」と「草子」
　第三節　三都の学者・文人
　　『三都学士評林』
　　歴史の彼方に消えた人たち
　　目の覚める個所
　　貴重な指摘
　　書家大雅堂
　　『儒医評林』
　　名前と位付
　　『学士評林』との関係
　　『浪華学者評判記』
　　寛政改革情報の先取り
　　『学者角力勝負附評判』
　第四節　「妙々奇談」の登場
　　卑俗化の風潮
第七章　名物評判記くさぐさ
　第一節　三都の名物評判記
　第二節　三都の珍評判記
後語