高島俊男『本が好き、悪口言うのはもっと好き』文春文庫

1998年3月10日 第1刷
ISBN:4167598019

  目次
I うまいものあり、重箱のスミ
 あくび問答
 ボウゼンたるおはなし
 FREEZE!
 握りまして先番
 年は二八か二九からず
 まつくろけの猫が二疋
 わが私淑の師
 「コウハイ」と「ハタイロ」
 国語辞典は何のためにあるか

II 新聞醜悪録
 新聞醜悪録
 いやじゃありませんかまぜ書きは
 母なる語の子守歌
 天 夫子を以て木鐸と為す

III 書評十番勝負 
 健全とは、こういうものである 
 かかりつけの書評家を持つ幸せ
 豊饒でやたらおもしろい漫画である
 大衆に敗れたエリートのほろにがい笑い
 「イコノロジー」を素人にもわかりやすく解説
 楽しい楽しい言葉のセンサク
 動物行動学の危険性
 二種類の外国人
 善良でのんびりした時代の旅行記
 これこそ目利きというものだ

IV 「支那」はわるいことばだろうか

V ネアカ李白とネクラ杜甫

VI なごやかなる修羅場

VII 湖辺漫筆
 知らず何れの処かこれ他郷
 よい子はあいさつ忘れない 
 巨人の星を倒すまで 
 税務署よいとこ一度はおいで
 かすみのころもすそはぬれけり
 つかまったのが何より証拠 
 おれはひとりの修羅なのだ 

VIII 回や其の楽を改めず 

駄文縁起- ぜったい長すぎるあとがき 
文庫版のためのあとがき 

解説 坂梨隆三