石井研堂『明治事物起原8』ちくま学芸文庫

ISBN:4480083685

 第十八編 飲食部
阿片吸烟厳禁の由来
冷凍魚の発売
搗砂混入の禁
缶詰の始め
牡蠣料理
咖啡の始め (珈琲)
可否茶館
牛乳の始め
 (一)牛乳草創時代
 (二)領事館の牛乳
 (三)前田留吉
 (四)千里軒
 (五)コンデンスミルク
 (六)官の勧誘文
 (七)牛乳搾取規則発布
 (八)牛乳店北辰社の始め
水道の始め
 (一)欧米水道の紹介
 (二)本邦大都会洋式水道の始め
牛肉食用の始め
 (一)ももんじ屋時代
 (二)赤斑牛と井伊侯
 (三)洋学生は急先鋒
 (四)まづ外人の肉食
 (五)文久頃の肉食
 (六)江戸に入る肉店
 (七)屠牛場
  (い)横浜の屠牛場
  (ろ)東京の屠牛場
  (は)名古屋の屠牛場
  (に)七年三月版『繁昌誌』
  (ほ)伊豆国下田町の玉泉寺、
 (八)獣肉と器皿
 (九)上得意場
 (一〇)最初の牛鍋店
 (一一)安愚楽鍋
 (一二)一種特殊の食法の祖、牡丹鍋
 (一三)至尊と肉食
 (一四)敦賀県令の諭達
 (一五)牛肉店の客
 (一六)看板の朱字
 (一七)馬羊肉
 (一八)市内牛肉しやも店
 (一九)三河屋牛肉店の廃業
 (二〇)生猿をうでる
ビールその他洋酒
 (一)彼我の好む酒
 (二)洋酒類所見
 (三)肥前公の葡萄酒
 (四)渡辺崋山と葡萄酒
 (五)『韮山請払帳』の西洋酒
 (六)和製ビール売れず
 (七)ビーヤホール (ビヤホール)
 (八)ビーヤホールの名称の起原
 (九)麦酒醸造所の勃興
 (一〇)病院用食品飲料
 (一一)シャンパン酒の音
 (一二)木精の取り締まり
禁酒と節酒
 (一)日本禁酒同盟会の始め
 (二)未成年者禁酒法
 (三)大日本節酒会の始め
バーの始め
女給仕の新橋ホール
パンとビスケット
白土混入のビスケット
洋菓子の始め
半熟卵を食ふ習俗
滋養飲食物
煙草に課税
巻煙草の始め
味付海苔の始め
豆腐の成分
ちりの流行
氷水屋の始め
 (一)維新前の水屋
 (二)明治四、五年頃より流行
 (三)中川嘉兵衛の函館氷
 (四)市内氷水の価
 (五)人造氷の始め
  (い)試製
  (ろ)天然氷の利用
 (は)工業的製氷会社
 (に)人造氷発売の広告
 (六)七年頃の氷店
座敷天プラ
みつ豆の始め
食堂の食券
和蘭料理
東京市内の支那料理店
常平社の始め
簡易食堂の始め
洋食の智識
宮内省流のメニュー
西洋料理の始め
 (一)初めての洋食の味
 (二)幕府官吏の西洋料理
 (三)西洋料理店諸所に出来る
 (四)精養軒と三河
  (い)築地の精養軒
  (ろ)神田橋外三河
 (五)吉原の洋食
 (六)最初の市内の西洋料理店
 (七)西洋料理の本類
 (八)手洗ひ碗
立食饗応の始め
天然炭酸水の始め
沸騰散
レモン水の発売
ラムネの始め
ソップの始め
アイスクリームの始め
バター、クリームの始め
チップの始め
サージンの輸入
熱帯産の果物
南京米輸入の始め
馬鈴薯澱粉


 第十九編 居住部
アーチ門飾りの始め
紅灯暗夜を飾る始め
赤坂離宮
赤坂紀州藩邸の規模
青山御所
皇城炎上の災厄
千代田新皇居
アパートの始め
ビルディングの始め
煙突の始め
エレベーターの始め
延遼館
鴎遊館
京屋の屋上大時計
防火線制定の始め
屋上の鯱鉾
改良竈の新案
硝子障子
瓦斯灯の始め
現華灯
木簾
仮国会議事堂の始め
外人家屋普請方
建築取締規則
劇場の照明
番地と門標
 (一)戸々番号を付す
 (二)門標制の始め
 (三)門標の三絶
工部省の建築引き受け
工場建築法の伝習
五階建の流行
官舎の賃貸を止む
セメント工事
 (一)魯国の砲台
 (二)人造石
 (三)深川工作分局
大理石 (建築材料として)
 (一)マルメルの例
 (二)大理石の実用
城廓の取り毀し
江戸城二十一門の撤廃と廃石
スレート葺き屋根
ストーブの始め
電気呼び鈴
電灯の始め
庭上の噴水
避雷針の幼名
ペンキ塗り
洋風建築
 (一)はじめて邦人の目に映じたる洋館
 (二)維新前の洋風建築
 (三)維新直後の洋風建築
 (四)英国風の建築
 (五)仏国風の建築
 (六)英国風建築の再興
 (七)独逸風の建築
 (八)邦人設計の洋風建築
鉄骨およびコンクリート建築
煉瓦建築の始め
銀座町煉瓦建の始め
 (一)石造家屋火災の実見
 (二)煉瓦家屋についての発令
 (三)払ひ下げ方法
 (四)見世物小屋
 (五)松田と針屋と楽善堂
鹿鳴館開館式
洋風室内装飾店
水道消火栓の始め
水洗便所
洋風湯殿の記
明治会堂
星ケ岡茶寮の始め
紅葉館
花屋敷の奥山閣
愛宕
開成館
江東井生村楼


 第二十編 器財部
日の丸国旗の始め
国旗掲揚の始め
御璽と国璽の始め
官印の定め
古器旧物保全の通達
器物に御紋章の禁止
時計の始め
 (一)時計の伝来
 (二)維新前時計の種類
 (三)諸侯の時計道楽
 (四)明治十二年四月版商業取組評
 (五)黒田清隆時計の失敗
 (六)二十四時間式時計
 (七)時計早わかり
 (八)新旧時刻対照 参考
 (九)三、四年頃の時計代
 (一〇)特展出品
 (一一)京都博覧会の出品
 (一二)腕時計
 (一三)懐中時計のほこり
速力計と沙斗圭  (砂時計)
セキスタント
ステッキの始め
晴雨計
寒暖計の始め
内外度量衡
 (一)度量衡法制定
 (二)西洋衡の始め
自動体量計の始め
洋式水平器
乾電池と懐中電灯
硝子器
櫛類
西洋小間物
西洋眼鏡
潜水眼鏡
西洋蝋燭の始め
複式錠前の伝来
黄玉の始め
がま口の始め
胴乱の始め
夏帽子洗濯業の始め
靴をはく始め
雛人形販売の禁止
ふけ取り器 (回転式)
バケツを雑巾桶
琺瑯鍋の始め
蠅よけ光り珠の流行
花つなぎの始め
ビツクリ箱
短銃の始め
ボール紙の始め
ボールドの始め
文房具
 (一)インキとペン
 (二)鉛筆 (附ポットロード)
 (三)石盤の始め
 (四)石筆の始め
 (五)万年筆
 (六)クリップ
 (七)封蝋
 (八)水書草紙の始め
 (九)アメり力唐紙
 (一〇)ナイフ
ニッケル
プラチナ
ブリッキ細工の始め
ポンプの始め
消火器および消火水の紹介
火難救命袋の始め
蝙蝠傘の始め
マイクルホンの始め (マイクロフォン)
自動電気扇
豆のぞき絵
魔法罎の始め
哺乳器の始め
椅子とテーブル
マッチの始め
名刺の始め
 (一)名刺の元祖
 (二)刺と剌
 (三)西俗風の使用
 (五)欧文付きの名刺
 (四)サイン攻め
 (六)内外交際私法
指輪の始め
マーブル法の始め
洋式製本の始め
洋風帳簿の始め
洋式馬鞍の始め
洋釘の始め
ランプの始め
ゴム製品
 (一)ゴム櫛
 (二)ゴム印
 (三)ゴム風船
人造象牙の始め
石鹸
白粉
洋式香水油の始め
海綿
きり吹き器の始め
金庫の始め
空気枕の始め
うば車の始め
聴音器の始め
ピスポの設備
ヤマン絵の額
キルク抜き
膃肭臍〔オットセイ〕保護条約の始め
動物園の始め
植物園の始め
植物温室の始め
水族館の始め
洋犬の始め
兎の流行
南京鼠の流行
去勢馬
袋鼠の始め
開拓使と西洋植物
西洋薬草および果樹
泰西本草名疏
家畜病院の始め
街路樹の始め
 (一)古代の街路樹
 (二)銀座の街路樹
 (三)街路樹の種類はおよそ二十種
 (四)第一位はすずかけ
動物愛護会の始め
昆虫館の始め
除虫菊の始め
三田育種場の始め
東郷花の始め
百合根輸出の始め
グラント将軍の手植ゑ樹
長州夏蜜柑
促成野菜の始め
ゴムの樹
ダリヤの流行
苜蓿の始め
河馬の始め
狒々の始め
麒麟の始め
象の渡来
虎の渡来
蜜蜂輸入の始め
駝鳥
駱駝
束髪カナリヤの流行
九官鳥の始め
南京虫の始め
はじめて羊を飼ひし村
出目金等金魚の始め
洋馬の始め


増訂明治事物起原 発刊直後  北米における権威ある批評


巻末に題す 弟濱田四郎


祖父研堂と放送メディア      石井和三


明治事物起原』をめぐっての「断片」          成田龍一


あとがき             佐藤洋一 (福島県立博物館主任学芸員)


索引