紀田順一郎『図書館活用百科』新潮選書

ISBN:4106002205
昭和五十六年十月二十日　発行
表紙推薦文　小林信彦

まえがき
地域のモデル館「東村山市立図書館」
　　親しみと格調と
　　図書館づくりの極意
　　歴史的な宣言
　　地方出版物の発掘
　　ただ入り易いだけでなく
　　朗読ボランティアの苦心
　　新旧の劇的な交替
徹底した文献収集「東京ゲーテ記念館」
　　生涯を賭した大収集
　　半世紀を顧みて
　　運命の一冊
　　暗夜の光明
　　郷関を出づ
　　神田古書街へ乗りこむ
　　戦時下の苦闘
　　空襲中の講義
　　二十一世紀に遺す
先駆的活動と民権資料「高知市民図書館」
　　土佐より出づ
　　大車輪の巡回文庫
　　一粒の麦
　　ゼロからの出発
　　年間三百回の会合
　　豊富な特殊文庫
教科書の一大集成「東書文庫」*
　　創立のタイミング
　　文部省から寄付
　　「忠犬ハチ」の原画
　　国民学校時代の教科書
　　国定から検定へ
　　東書文庫の背景
社会・世相資料「大宅壮一文庫」*
　　野次馬精神とカード
　　大宅文庫の心臓部
　　"雑草文庫"の哲学
　　すべての道は八幡山へ
　　"世相索引""の真価
　　個人文庫の苦悩と栄光
地方図書館の雄「八戸市立図書館」
　　辺境から
　　近代的なモデル図書館
　　貧しさの生んだ知恵
　　民間人の支援
　　新聞資料室の充実
　　「地方の時代」の中で
貴重書の宝庫「天理図書館」
　　クラシックな風貌
　　教祖家二代の悲願
　　古書店との交渉
　　"収集の時代"
　　特有の悩み
　　蔵書体系の特徴
　　図書館人としての見識
文学研究者の拠点「日本近代文学館」*
　　文学者の総意から
　　奇蹟が何度も起こった
　　あいつぐ寄贈
　　慎重な特別資料の扱い
　　NDC「913・6」
名画の保存と公開「東京国立近代美術館フィルムセンター」
　　映画愛好家のメッカ
　　シナリオの完全保存
　　フィルム収集の苦心
　　観客も職員もみなマニア
　　名作の宝庫
　　これからのセンター
郷土史料の宝庫「山梨県立図書館」
　　快適な読書環境
　　執念のコレクション
　　歴史家に認められる
　　壮絶な収集家の最期
　　永久保存の史料
　　一坪図書館の活躍
盲人図書センター「日本点字図書館」*
　　増加する失明者
　　テープの人気
　　"文明の進歩"と盲人
　　盲人と読書
　　初心を貫く
最大規模の研究図書館「国立国会図書館」
　　二十年の変貌
　　出納係は縁の下の力持ち
　　図書館かコピーセンターか
　　一般利用者の位置づけ
　　主な閲覧室の内容
　　市民の図書館とするために
図書館活用百科
　　日常利用したい図書館
　　地域図書館利用の方法
　　専門図書館利用のコツ
　　これだけは用意したい
　　国立国会図書館の利用法
　　国立国会図書館の利用実例
主要参考文献
あとがき