紀田順一郎書物評論集『本の環境学』
昭和50年11月20日初版第1刷発行
出版ニュース社
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紀田順一郎bk1
まえがき
I 現代の書物
刺し貫ぬかれる書物〈悪書論〉
現代雑誌論
多様化する雑誌とその背景
ベストセラー病理学
百科事典の歴史とその課題
索引の思想
マイクロ出版の可能性
当世読者気質
現代書店論
II 流動する読書界
文庫ブームの弊害
"廃棄"される書物
「古典」の再評価
中間小説の地殻変動
社会人型読者の実体
古本の世界と狂乱物価
出版界の"先行投資"
国語辞書の問題点
もうひとつの読者像
日本の図書館
読書PR誌のあり方
III 書物の発掘
近代の名著をめぐって
辞書に親しむために
読書論の系譜
知られざるものとの出会い
大人のための童心文学
紙芝居から貸本屋まで
懐しの『少年倶楽部』
IV 古書巡礼
嗚呼古書目録
月報の創生
値踏みされる読者
見えない読者
「書物」のない世界
古本屋と情報化時代
古書ブーム狂騒
V 読書の中から
風土と心象
牙のない笑い
情報哲学の確立
書棚論講義
初版・再版・改訂版
書物の修理学
読書人を悩殺する〈腰巻〉
あとがき装幀 森啓