大庭脩『江戸時代における中国文化受容の研究』同朋舎出版

昭和59年6月15日初版発行     定価12,000円
ISBN:4810404080


    目次
口絵
図表一覧
本篇 書籍の伝来による文化受容
 序章 日本における漢籍の輸入
  第一節 問題の視点
  第二節 唐との関係において
  第三節宋・元・明との関係において
 第一章 江戸時代における書籍輸入の概観・
  第一節 唐人貿易の概観
  第二節 唐船の積荷中の書籍
  第三節 唐船持渡書籍の出版地
  第四節 禁書と書物改
   第一項 禁書
   第二項 書物改の手続
 第二章 唐船持渡書の資料
  第一節 第一次資料─貿易業務に関係のあるもの
   第一項 齎来書目
   第二項 大意書
   第三項 長崎会所取引時の諸帳
    その1 書籍元帳
    その2 見帳
    その3 直組帳
    その4 落札帳
  第二節 第二次資料-編纂されたもの
   第一項 刊本のあるもの
    その1 二酉洞
    その2 唐本類書考
   第二項 写本で伝わったもの
    その1 商舶載来書目
    その2 分類舶載書目通覧
    その3 購来書籍目録
    その4 舶載書目と舶来書目
    その5 唐本法帖舶来書録
    その6 唐本目録
    その7 御文庫目録
    その8 松岡玄達書写資料
 第三章 漢籍輸入の研究
  第一節 大明律註釈書の輸入と明律研究
   第一項 前田綱紀の明律研究
   第二項 新井白石と明律
  第二節 徳川吉宗漢籍の輸入
   第一項 序説
   第二項 徳川吉宗と高瀬学山
   第三項 深見有隣の大清会典の飜訳
   第四項 徳川吉宗と明律研究
   第五項 荻生北渓の唐律疏議校訂と沈燮庵
   第六項 地志の蒐集
   第七項 古今図書集成の輸入
  第三節 寛政より化政期にいたる新渡書と御用書
  第四節 天保より幕末にいたる新渡書と御用書
  第五節 「御役人様方御調書」等に関する考察
   第一項 御役人様方御調書
   第二項 長崎奉行その他長崎在方役人の特権
  第六節 江戸時代における集帖の輸入
  第七節 江戸時代における大蔵経の輸入

附篇 人と船による文化交流
 第一章 享保時代の来航唐人の研究
  第一節 享保時代の日中関係
  第二節 信牌について
  第三節 信牌名儀人の変更を中心に
  第四節 新加牌を与えられた人物
  第五節 臨時牌と医師・僧侶の渡来
  第六節 雍正殊批諭旨にみえる唐船頭と日本側の記録
 第二章 江戸時代前期に来航した中国商船
  第一節 緒言
  第二節 唐船之図の形状と作者
  第三節 唐船之図に画かれた唐船
  第四節 其の他の唐船の図について
  第五節 唐船の乗組員
  第六節 出航地と航海日数
   その1 出航地に変化のない例
   その2 出航地が変化する例
  第七節 唐船の修理と建造
書後私語
書名索引
人名事項索引