『地球を考える 小松左京対談集』新潮社

I


  はじめに 小松左京
I 0×無限大=有限 竹内均小松左京
 「生きている」地球のイメージ 小松左京
 〈対 談〉
  惑星の進化
  地球サイエンスのおもしろさ
  四十五億年まえに地球ができて……
  すべて世はこともなく
  UMP↓GDP
  現在はアルプス、ヒマラヤ造山期
  日本海溝のあたりを沈み口にして
  「大気」の熱収支
  夭逝した「月」
  地球神話学
  「磁場」がなくなるとき

II 熱の捨て場 樋口敬二・小松左京
 文明と氷河期  小松左京
 〈対談〉
  スペースシップ「地球号」
  自然の熱収支
  雲がふえると
  あ、地図のとおりや! 
 「汚れ」を洗いおとせるか
  「工業」の段階をとばして
  アポロの持ち帰った写真
  科学を楽しく
  過去かて未来と同じや
  湯川さんの名言
  雲があって、植物があって、山があって
  知的ガイドたれ
  ヒトらしく生きるための条件
III 生物圏奇々怪々 吉良竜夫・小松左京
 生態系と人類 小松左京
〈対 談〉
  生物の生産力をはかる
  森のバランスシート
  「種」の生産工場をつぶしたら
  海と陸の炭素ストック
  地球は人間をどのくらい養えるか
  蚊にだって生きる権利はある
  「地球社会史」は書けるか
  クジラの歌
  人間管理と進化管理
  コンピュータの赤潮
IV 『生命』つくります 渡辺格小松左京
 生命科学の発展と危険性 小松左京
〈対 談〉
  生命現象を物質レベルでわからせる
  学術用語に「情報」登場
  遺伝情報をになっている物質はなにか?
  遺伝子の合成はもうできてます
  蛋白質は生きている
  遺伝子の中にパターン情報があるかどうか
  発生、ガン、免疫、脳、進化
  永久に生きる技術が……
  もはや自然進化は期待できない……
  人類の終焉はどうなるか
  底抜け未来学

V 寄物陳思 上山春平・小松左京
 「考える」側の立場 小松左京
〈対 談〉
  「諸学の王」たりうるか
  生きている事実そのものが何であるか
  洞窟の比喩
  マクロ生物学のすすめ
  記号論理学
  普遍学批判
  覆面の哲学者
  「知恵」を愛します
  ミソロジーの世界
  教育制度の立て直し
  アカデミズムとジャーナリズムのクロスするところ
  文学こそ宗教に代り得る……
  社会科学は地球科学を下地にする必要が……
VI 論理かヒトか 吉田夏彦・小松左京
 考える「道具」の検討 小松左京
〈対 談〉
  「考え方」の考え方
  不完全性定理
  思考の限界  オノレの中にのめり込んでいったときに
  コトバしかない・コトパの中にしかいられない
  気分をもてあまして
  科学・論理は「道具」にすぎぬ
  実用主義者と理論派と
  お釈迦さまの掌
  生の哲学
  ナニが見えるか
  相互誤解
  カミが死んだあとに

II


VII 機械はヒトのパートナーか 坂井利之小松左京
情報と機械と人間と 小松左京
〈対談〉
  電気通信は「丁稚」にすぎない
  「共感」こそほんとうの通信
  「情報環境」としての生物社会
  コンピュータは「自己編集」できない
  体系づくりの能力は?
  「自然情報」の観察と記述
   ヒトになめられぬ機械でないと
  「生きている情報」の状態変化をとらえるには……
  機械に「学習」させ「経験」をつませる
  コンピュータにも「くせ」がある
  機械の「進化」に「文化」が反映する
VIII 地に満ちたアト        大来佐武郎小松左京
「地球経済」への遠望  小松左京
〈対談〉
  福祉国家を越えて福祉世界を
  米と経済
  所得上れぽ出生率が下がる
  ストッキング一足より一時間の余暇を
  水平飛行のむずかしさ
  NNW
  地球経済をコントロールするには……
IX 国際政治の終焉 武者小路公秀小松左京
「地球政治」の可能性 小松左京
〈対 談〉
  グローバル・ポリティクスの時代
  攻撃・抑制・転位
  国家モデル─繁栄と衰退
  多国籍企業・国際金融
  紛争を内包する安定のメカニズム
  国際常識 一番進んで遅れてるニッポン
  ピース・アカデミー
  ナショナル・インタレストの持ち方
  米・ソに学ぶべきもの
X 片目開眼 貝塚茂樹小松左京
国際社会展望の中のブランク 小松左京
〈対 談〉
  キャンベラと香港
  華僑とノーキョー
  東夷・西戎・北狭・南蛮の思想
  中華意識
  文化──マナー──「礼」
  文化人革命のあと
  「中国でありつづけた」中国
  外来文明ショック
  国を開く
  黒い文書
  「文」の国
  偏った教育
  要するにつきおうていけばいい
VI 「歴史学」の没落 会田雄次小松左京
新しい「世界史」への要望 小松左京
〈対 談〉
  「身びいき」になることを恐れて
  アマチュアの再評価
  「文学」と「歴史」との接点
  日本人の歴史意識は御破算型
  代償も考えずに総ざんげ
  「比較史」を手がけるヒトは〜
  各国の「歴史的認識のズレ」から生じるトラブル
  文献屋と歴史家
  自然史と人類史とのつなぎ目
  学者としては言えません
  去勢と麻薬のいらない国ニッポン
XII 「脱文化」文明は可能か 梅樟忠夫・小松左京
「文化工学」の構想 小松左京
〈対 談〉
  そもそも文化というものは
  「文化」は自然科学的に解明できるか
  エティックな立場とイーミックな立場
  「自然」対「文化」
  「文化」のちがいを調整し得るか
  「文化」は個人の頭のなかに
  文化的エゴセントリズム
  社会環境からつめた方が……
  「文明」はシステム概念
  文化──人間不信の体系
  「文化工学」を実践しているのは教育




やや違うようだ。