吉行淳之介『対談浮世草子』集英社文庫

昭和55年12月25日第1刷
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北原武夫     色白きが故に貴からず
三遊亭圓生    露骨の頭に恥宿る
大山倍達     速かろう強かろう
吉村平吉     任挾足って金銀を知らず
藤原義江     惚れて惚れてまた惚れる
冨士真奈美    蛇も出そうで蚊も出そう
島健一     となりの庭の隠し芸
藤間紫      契っては踊り踊っては契り
ディック・ミネ  淋にも負けず梅にも負けず
正邦乙彦     ヌードは遠くなりにけり
小沢昭一     瑠璃は光れど玉は光らず
はかま満緒    をそれながらと口で斬り
和田静郎     われ知らず人にほどこす色の道
藤本義一     勝ってカブトの紐になる
淀川長治     世渡りはニギニギ握って十六ミリ
立原正秋     立てば剣道、坐れば酒精
池内淳子     令女の節、大和撫子ここにあり?
寺山修司     ソロバン珠はじくはすべて女の味
西村晃      つるむ仲間は同期の梅
村松博雄     念には念を入れ
橘家円蔵     情あれば憂いなし
立川談志     落語見る馬鹿聞かぬ馬鹿
堤玲子      結んでしぼる色と知恵
田吉二郎    ウーウーウーと名演技
フランキー堺   一寸、二寸、あと何分
山口瞳      ノンシャランこれぞ男の生きる道
南喜一      おんな変われば品変わる
宇能鴻一郎    口説くのが功徳
高橋鉄      やりもやったり百八手
いちかわさぶろう 真っ赤な嘘に色がつき
三遊亭小円遊   妍を競うは女と喧嘩
結城昌治     文はやりたし書く手は億劫
三國一郎     恋文に焼き芋
岡本忠大     SMLにLLもあり
田中小実昌    手八丁、足八丁、なに十六丁
水森亜土     頭隠さず尻隠さず
緑魔子      サド心あればマゾ心
駒田信二     金瓶梅の色とりどり
殿山泰司     夢まぼろしの極北の地
百瀬隆人     目鼻ちょろちょろあとバッバ
中村メイコ    身をていして道を知る
加藤芳郎     神人も才の渇き
柳家三亀松    江戸っ子の粋と意気
伴淳三郎     品格にチン格
麻生れい子    モデルが立てば色立たず
小原秀雄     背に腹はかえられる
秋山安三郎    好きこそ浮気の上手なれ
玉川一郎     京の夢、秩父の夢
 解説      青柳茂男
「いろは……京」がついているが、略した。