岡茂雄『本屋風情』中公文庫

昭和五十八年九月十日発行
(昭和四十九年七月 平凡社刊)


1 まえがき
2 南方熊楠柳田国男
3 南方翁の書簡と私
4 南方翁との初対面
5 南方翁に跟いて高山寺台へ
    ――御進講の前後 1
6 はからずも南方邸での二十四時間
    ――御進講の前後 2
7 「惚れ薬」の描いた波紋など
    ――御進講の前後 3
8 南方熊楠翁の自叙伝
9 『南方熊楠全集』に辿りつくまで
10 柳田邸、朴の木は残った
11 柳田、新村両先生仲直りのこと (新村出
12 よくぞ生まれた『雪国の春』
13 『人類学・民族学講座』流産始末記
14 『アイヌ叙事詩/ユーカラの研究』生誕実録
15 『分類アイヌ語辞典』と金田一博士  (金田一京助
16 ソッスュール『言語学原論』を繞って (ソシュール小林英夫
17 『広辞苑』の生まれるまで
18 内田魯庵翁の回想
19 内田魯庵嵯峨の屋御室
20 無愛想な青陵先生 (浜田青陵
21 大儒片影
22 岩波文庫『ファーブル昆虫記』の由来など
23 『山日記』創刊の経緯
24 山岳誌『山』を創めるまで
25 『野鳥』創刊のお手伝いとそれから
26 中谷治宇二郎さんと私
27 岩波茂雄さんとの出会い
28 渋沢敬三さんの持ち前とそのある姿
29 『ドルメン』誌記
30 落第本屋の手記
   文庫版のためのあとがき